出産祝いに、
植物を選ぶとき考えること

出産祝いに植物を贈るのは、縁起の面では何も困ることがない。 考えるのは、いつ渡すかと、赤ちゃんのいる部屋のどこに置いてもらうか。 退院して落ち着いた頃に、手の届かない高さに置ける小さな一鉢にしている。

木のスツールに置かれた、片手で持てる大きさの水耕仕立てのポトス

友人から、生まれたという短い連絡が来た。 写真が一枚添えられていて、小さな手が写っていた。 おめでとうと返したあと、何を贈ろうかと考えはじめて、しばらく手が止まった。 赤ちゃんのいる家に何かを置いてもらうというのは、思っていたより、考えることが多い。

渡すのは、家に帰ってから

鉢植えはお見舞いに向かない、とよく言われる。 根付く、が寝付くに聞こえるから、という理由で、これは病院に持っていく場面の話だ。 出産祝いは、退院して家に戻ってから届けるものなので、そこは気にしなくていい。 それに産院は、生花や植物の持ち込みを断っているところが多い。 退院の日は荷物も多く、両手は赤ちゃんでふさがっている。 だから渡すのは、家に帰って少し落ち着いた、生後一週間から一か月くらいのあいだにしている。 会いに行けそうになければ、都合を聞いてから自宅に届けてもらう。 退職する人に植物を贈るときと同じで、渡す日のことより、受け取る人のその日の両手のことを先に考える。

置き場所は、目線より少し上

赤ちゃんは、しばらくすると何でも口に入れるようになる。 ポトスやモンステラは、葉を噛むと口の中に刺激が出る植物だ。 水耕仕立ての器に入っているハイドロボールも、小さな粒でできている。 だから、床やローテーブルではなく、棚の上段や窓辺の高いところに置いてもらうことを前提に選ぶ。 そうなると、大きなものは置き場所に困る。 片手で持てる大きさなら、本棚の一段にも収まって、はいはいが始まってからも動かさずに済む。 土を使わない仕立てなら、こぼれた土を拾う手間も、虫の心配もほとんどない。 相手の部屋を知らないまま選ぶときと同じく、分からないことは小さくしておくほうが、相手が置き場所を選べる。

育っていく時間が、もうひとつ増える

出産祝いには、赤ちゃんのためのものを選ぶ人が多い。 服やおもちゃは、使う時期がはっきりしていて、そのぶん頼りになる。 植物は、どちらかというと、親になった人の部屋に置かれるものだ。 夜中に起きて、ミルクを用意しながら、棚の上の緑がふと目に入る。 水を替えるのは、週に一度か、水位が下がってきたときだけでいい。 世話を求めるものが増えすぎない時期だからこそ、手のかからないものを選んでいる。

赤ちゃんに贈るのではなく、赤ちゃんのいる部屋に置いてもらう。

半年ほど経って、その友人の家に遊びに行った。 植物は本棚のいちばん上にあって、葉が二枚、増えていた。 「この子と同じくらい育ったかも」と笑っていたのを、いまも覚えている。

Lamasiaの植物は、すべて水耕仕立てでお届けしています。

Lamasiaの植物を見る