模様替えのとき、
いつも植物から動かしている

模様替えをするとき、最初に決めるのは植物の場所です。 ソファや棚はどこにでも置けますが、植物は光の届くところにしか置けない。 いちばん動かせる範囲が狭いものから決めると、部屋は自然と落ち着きます。

窓からのやわらかい光が届く部屋に、並べて置かれた水耕仕立ての二つの鉢

季節が変わるころになると、部屋の配置を少し変えたくなります。 夏のあいだ窓際に寄せていた椅子を、冬に向けて奥へ戻す。 そんな小さな模様替えでも、手をつける順番はいつも同じです。

まず、植物を持ち上げる。 家具に触るのは、そのあとにしています。

家具より先に、窓を見る

以前は逆でした。 ソファの向きを決めて、棚の位置を決めて、 空いたところに植物を置く。 そうすると、植物の場所はたいてい部屋の隅の、光の届きにくいところになりました。

しばらくして、新しい葉が小さくなっていることに気づきました。 家具は置いた場所でそのまま役目を果たしますが、 植物は置かれた場所の光で、その後の育ち方が変わります。 水耕栽培に向いている場所、向いていない場所を考えたときにも、 結局は窓との距離がすべての起点になっていました。

だから今は、模様替えの前にまず窓の前に立ちます。 午前中にどこまで光が伸びるか、カーテン越しの明るさがどのあたりで薄くなるか。 その範囲のなかに鉢の場所を決めてから、ようやく家具を動かしはじめます。

植物の場所が決まると、部屋の重心が決まる

不思議なもので、植物の場所が決まると、ほかの配置もすんなり決まります。 緑がひとつある場所は、部屋のなかで自然と目が向くところになる。 そこを中心に、椅子の向きや、本を置く棚の高さを合わせていくと、 部屋全体にひとつの流れができるようです。

テレビの横に、緑をひとつ置いてみるときもそうでしたが、 植物は主役になるというより、部屋の重心を静かに決めてくれる存在です。 置き場所が変わると、同じ部屋でも見え方が少し変わる。 模様替えの楽しさの半分は、その変化にある気がします。

水耕の鉢は軽いので、試しに置いてみては戻す、を何度でもできます。 土がこぼれる心配もありません。 底を両手で支えて、ここかな、あそこかなと運んでいるうちに、 一時間くらいはすぐに過ぎてしまいます。

家具はどこにでも置ける。植物は、置ける場所が限られている。だから先に決めるようになりました。

配置を変えた日の夜は、いつもより何度も部屋を見回します。 新しい場所の鉢が、灯りの下でどう見えるか。 朝になったら、光がちゃんと届くか。

一、二週間たって、葉の張りが変わらずにいると、ようやく安心します。 部屋を変えたつもりで、実は植物の居場所を探していた。 模様替えは、毎回そういう作業なのかもしれません。

Lamasiaの植物は、軽くて持ち運びやすい透明な器の水耕仕立てでお届けしています。部屋の配置が変わっても、光の届く場所へ気軽に移せます。

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